日本最大級の縄文集落跡
三内丸山遺跡の存在は、17世紀江戸時代には知られていたが、長年の発掘調査により日本最大級の縄文集落跡であることが解明された。紀元前3500年から2000年頃に存在した集落跡とされ、ストーンヘンジ(イギリス)やクフ王のピラミッド(エジプト)と同時期のものと考えられている。遺跡からは堅穴住居、高床式住居、掘立柱建物など建築群のほか、膨大な出土品から、山海の自然豊かなこの地に住んだ縄文人の長期定住生活や、遠方との交易などが解明され、2000年には国の特別史跡に指定された。
無料開放されているミュージアム
遺跡は一般無料公開され、「さんまるミュージアム」では出土された重要文化財約500点を含む総数1700点もの遺物が展示されている。中でも「縄文ポシェット」と呼ばれる編み物や、赤い漆器木製皿などは縄文人の高い技術を物語る。また、当時の暮らしを再現したジオラマ、デジタルフォトフレームによる解説、ビデオ上映などもあり、「体験工房」では縄文ポシェット作り、琥珀のペンダント作りなど縄文人の技術体験もできる。屋外には復元された当時の住居が展示され、縄文人の家の様子を見学することができる。
来場者へのうれしいサービス
三内丸山遺跡では来場者のためのサービスも多く工夫されている。館内では縄文服が貸し出しされ記念撮影を楽しむことができる。また、外国語のサービスはパンフレットだけでなく、ビデオ上映の翻訳機貸出、展示物説明の英語表記など、外国人向けサービスが整っている。その他、ベビーカーや車いすの貸し出し、レストランの併設など、子供から大人まで安心して過ごすことができる。