日本屈指の勇壮華麗な夏祭り
職人が丹精込めて作り上げた自慢の大型ねぶたが町を練り、「らっせーらー」の掛け声も高らかにハネトが跳ね踊る青森ねぶたまつり「。力強い和太鼓、軽快な笛の音が会場に鳴り響き、祭りのエネルギーも頂点を迎える。各ねぶたは採点され、受賞したねぶたが最終日に海上海上運行運行をし、華やかなフィナーレを飾る。9000発の打ち上げ花火をバックにねぶたが海を渡る様子は特別な風景である。華やかさと勇壮さで人気を誇る。人口30万人の青森市に、300万人の観光客が訪れる賑わいは日本屈指と言って過言ではない。
祭りの主役「ねぶた」と「ハネト」
「ねぶた」とは、針金の骨組に和紙を貼り、人形をかたどった灯籠を言う。「ねぶた師」と呼ばれる専門家により細かな工程を経て制作され、その期間約3か月、使用される和紙は2500枚に及ぶ。祭りの発展に伴いねぶたも大型化され、最大幅9m、奥行き7m、高さ5mの巨大ねぶたも登場する。ねぶたを積む台車には大型車両の車軸やタイヤを使用し、点灯用の発電器を載積する。ひとつのねぶた制作に約300人の「ねぶた師」が関わるという極めて大がかりな祭りである。また、「ハネト」と呼ばれる踊り手も見逃せない。色鮮やかな装束に花笠をかぶり、軽快に飛び跳ねながら声をあげ祭りを盛り上げる「ハネト」は誰もが参加できる。しかし「ハネトの正式な装束を着用」の条件があるので注意が必要だ。装束は市内デパートなどで市販され、貸付&着付けのサービスも用意されている。