東北の自然に囲まれた秘湯
十和田・八幡平国立公園にそびえる乳頭山の山麓に点在する7つの温泉郷は、「乳頭温泉郷」と呼ばれ、江戸時代から続く長い歴史を持つ。ブナ原生林に囲まれ、夏には森林浴、秋には紅葉、そして冬には雪景色の中で温泉を楽しむことができるのが魅力である。四季折々に美しい秘境の自然と温泉の休日は、東北ならではの素朴な大自然の中で過ごす格別な体験となるだろう。
7つの温泉で湯めぐりを楽しむ
乳頭温泉郷には7つの温泉が点在し、それぞれの源泉は多種多様の泉質と効能を持つ。そんな個性溢れる温泉をそれぞれ楽しむ「湯めぐり」が人気だ。日帰り温泉もできるが、宿泊客限定販売の「湯めぐり帖」(1500円)を購入すれば、7つの湯巡りを気軽に楽しむことができる。温泉郷最古の温泉で秋田藩主の湯治場として由緒正しい歴史を誇る「鶴の湯」、渓流に沿って静かにたたずむ温泉宿「妙乃湯」、江戸時代から続く温泉郷最奥にある秘湯「黒湯温泉」、宿泊先から50mほど離れたブナの原生林の中に温泉を持つ「蟹湯温泉」(がにゆおんせん)、移築された昔の木造校舎の宿舎がユニークでノスタルジックな「大釜温泉」、昔ながらの素朴な湯治場の風情を残し”山の薬湯“と言われる「孫六温泉」、原生林に囲まれた自然環境をそのままに、近代的にリニューアルされ快適に過ごすことができる「休暇村・乳頭温泉」など、7つ温泉にはそれぞれ宿泊施設も充実している。好みの宿を探し、秋田の郷土料理を食べながら湯巡りを楽しめば、日常を忘れ心身共にリラックスできるに違いない。