日本3天神の1つ防府天満宮
防府天満宮は平安時代の貴族であり、幼いころから優秀だった菅原道真をご祭神とする神社で、京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮とならんで日本3天神とよばれている。日本で最初の天満宮として904年に創建された神社には、1月から2月にかけて多くの受験生が合格祈願のために訪れる。
梅まつり、天神市など魅力あふれるイベント
菅原道真は梅にまつわる和歌を多く残していることから、境内には16種、約1100本の梅の木が植えられている。毎年2月には「梅まつり」が開催され、多くの参拝客でにぎわう。毎月25日には生鮮野菜や骨とう品、手作りの工芸品などが参道いっぱいに並ぶ「天神市」を開催。4月下旬から5月上旬にかけておこなわれる「幸せますウィーク」では、お茶と灯りのコンサートと題して茶室、芳松庵が夜間開放される。大石段に約1000鉢の花々をならべてつくる花回廊や、夜間にロウソクが灯される表参道石灯籠など、見どころも多い。
歴史館、茶室などがある境内
歴史館には国の重要文化財9点をはじめ、県・市指定文化財8点、そのほか約500点を超える宝物や古文書を収蔵している。なかでも鎌倉時代につくられた全6巻からなる絵巻物「紙本著色松崎天神縁起 箱入」は保存状態もよく一見の価値ありだ。定期的にお茶会が開催される茶室、芳松庵では、緑豊かな庭園も見学したい。