四季それぞれの姿を見せる大草原
東西17km、南北8kmにおよぶ大地は自然の宝庫。草丈が低い春はもっとも快適に散策できる季節。赤いオキナグサや白いカノコソウなど春の野草と野鳥の声で気分爽快だ。夏は一面、新緑におおわれる。見渡す限りの青い空と緑の大地に白い石灰岩が点在し、他ではみられない風景が魅力。夜は満点の星空とともに大自然を満喫しよう。7月末の花火大会はおよそ1800発の花火がカルスト台地に降り注ぐ。秋は幻想的な季節。太陽の光に輝くススキや早朝の雲海はこの時期しか見られない。冬の枯れた草原も美しい。毎年2月の第3日曜日には“山焼き”が行われ、1500ヘクタールの大草原を炎が駆けめぐる。「野火の祭典」といわれる夜の山焼きでは炎が闇の秋吉台に広がり非日常空間が味わえる。
周辺は家族や友達と楽しめる施設がいっぱい
秋吉台には鍾乳洞が多い。「秋芳洞」は秋吉台の地下100mにある日本屈指の大鍾乳洞。自然の造形美の数々は変化に富み、大きな感動をよぶ。秋吉台の東北端に位置する「大正洞」は若いながらも立体的な構造で荒々しい印象だ。「景清洞」は天井や壁が芸術作品のようにすばらしく、サンゴの化石などを見ることができる。家族や友達と楽しむなら「サファリランド」へ。車に乗りながら動物たちを野生に近い状態で見ることができ、遊園地も併設されている。「秋吉台オートキャンプ場」は県内で最初の温泉付きキャンプ場。自然に囲まれた静かな環境が人気だ。