圧倒的なスケールの鍾乳洞内部の人気スポット
観光できるのは1kmだけだが、見どころは満載だ。鍾乳洞入り口の滝を超えたところに出てくるぽっかり開いた巨大な空間。高さ30m、幅50mの空間は入り口から差し込む光が川に反射して天井が青く見えることから「青天井」と名付けられた。また天井から無数の鍾乳石が傘のように垂れ下がった「傘づくし」や、いくつもの石筍がくっつき甲冑姿の武士を思わせる「岩窟王」などその造形美に驚かされる。なかでもレースのカーテンを垂らしたような高さ15mの「黄金柱」と500以上ある皿状の波紋「百枚皿」は人気のスポット。通常のルートのほか岩肌を登る「冒険コース」、照明を消した暗闇の洞窟内を懐中電灯1本で歩く「闇のロマン探検」など多彩なコースも魅力。
異なるおもむきの鍾乳洞めぐりを楽しむ
秋芳洞のある秋吉台には数々の鍾乳洞がある。不思議なことに同じ場所にありながらおもむきがまったく異なるので、鍾乳洞めぐりを楽しむこともできる。「景清洞」は芸術的作品といわれるほど内部が美しい。天井や壁には鍾乳石が長い歳月をかけて美しい模様を描き、サンゴや海藻の化石を見ることができる。鍾乳洞には珍しい神社があり、神秘的な雰囲気。秋吉台の東北端にあるのは「大正洞」。秋吉洞や景清洞に比べると中はそれほど広くないが、5層に分かれた立体的な構造がユニーク。1人がやっと通れる“よろめき通路”やカップルが手をつないで通ると恋が実ると言われる“ロマンスくぐり”など他とは違った楽しみ方ができる。