神の国、出雲。神社のなかでも出雲大社のパワーは別格
出雲は神話のふるさと。本殿に祀られている大国主(おおくにぬしの)大神(おおかみ)は国づくりをした神で、天上の神、天(あま)照(てらす)大神(おおみかみ)に国を譲ることと引き換えに住まいとして出雲大社を建てたと伝えられている。一般的に10月は和名で「神無月(かんなづき)」。しかしこの地域では「神在(かみあり)月(つき)」という。10月は大国主大神のもとへ日本各地の神様が出雲に集まるからだ。本殿を挟んだ両側にある西十九社と東十九社はその時に神様が宿泊する場所とされている。毎年旧暦の10月には「神(かみ)迎(むかえ)祭(さい)」に始まり、「神在(かみあり)祭(さい)」そして神々をお見送りする「神等去(からさ)出(で)祭(さい)」が行われる。
出雲大社ならではの参拝方法
出雲大社には鳥居が4つある。本殿へは西側や博物館側からも入れるが、できれば第2の鳥居をくぐりたい。参道の途中にある「祓社(はらいのやしろ)」でけがれを祓うためだ。きれいな状態でご縁をいただけるのだそう。また出雲神社の参拝方法は一般的な「2礼、2拍手、1礼」とは異なり「2礼、4拍手、1礼」。参拝時には心の中で自分の住所と名前を唱えてから感謝を述べることでさらなる良縁が訪れる。
「平成の大遷宮」を終えた本殿」
遷宮とはご神体を移し社殿を修造、その後再びご神体を戻すこと。国宝である本殿は1744年に造営され、これまで3度の遷宮が行われてきた。今回は60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われている。2008年に始まり2013年本殿修造が終了。摂社、末社の改修は2016年まで続く。神の力がリフレッシュされた本殿へぜひお参りを。