琵琶湖八景「春色・安土八幡の水郷」
江戸時代の浮世絵でもモデルになった近江八幡の景色。1950年に日本で一番大きな湖である琵琶湖が国定公園に指定された。その際に、琵琶湖周辺で見られる日本の昔ながらの風情を残す美しい景色は、琵琶湖八景として選定された。琵琶湖八景のひとつ「春色・安土八幡の水郷」として有名な近江八幡の水郷を、船頭さんが手漕ぎで進む船に乗って進む水郷めぐりは、近江八幡の観光の名物。水郷は重要文化的景観第一号に選ばれており、人の手が一度も加えられていない昔ながらの姿を残している。船の手漕ぎの音が心地よく響く中、ヨシの群正地や田畑をゆったりと進んでいくと、都会の喧騒を忘れさせてくれる。今も昔も変わらずに水と共に生きている滋賀・近江八幡の水郷を一番間近で体感できるのが、この水郷めぐりだろう。近江八幡で水郷めぐりが体験できるのは、5社。手漕ぎタイプの船とモーターで進むタイプの船がある。乗合船は予約不要だが、貸切船の場合は要予約。
四季折々の見所
四季それぞれに素晴らしい景色を味わえる水郷めぐり。船で網目のような水路を進んでいくと、季節それぞれの美しさを発見できる。春になると、桜をはじめ菜の花が鮮やかに水路を彩る。水面に浮かぶ花びらが美しく、水郷めぐりに最適な季節。夏の水郷も緑のさわやかな季節。水郷の守り神・よしの大龍神のお祭りが、近江八幡に夏を知らせる。秋の紅葉や、冬の雪化粧をした水郷もおすすめ。(乗合船は4月から10月のみ)手付かずの自然と、水の豊かな滋賀ならではの水郷の景観をのんびりと楽しんでみては。