季節ごとにみどころがありいつ訪れても楽しめる
長瀞は埼玉県内でも古くからの観光地として有名だ。季節ごとの人気スポットのほか、寺社や蒸気機関車など1年中楽しめるものが多い。春は桜の季節。“日本さくら名所100選”に選ばれた長瀞には約3000本の桜が植えられ、見ごろが3回訪れる。1回目は3月下旬の大手の桜。樹齢100年のしだれ桜は枝張りが東西16mにもおよび、町の天然記念物となっている。2回目は4月上旬ころの北桜通り。長瀞駅から2駅先の樋口駅まで約2.5kmにわたって600本の桜がトンネルのように連なっている。3回目は4月中旬~下旬の通り抜けの桜。31種類500本の八重桜が楽しめ、シーズン中はライトアップも行われる。夏は長瀞の代名詞、川遊びでにぎわう季節。激流を下るラフティングや川下り、幅広い年代が楽しめるリバーSUPなど、国の天然記念物で1kmにも続く岩畳をながめながら大自然を満喫できる。秋は紅葉の季節。岩畳対岸の木々が赤や黄色に色づき自然美をつくり出す。また秋の七草が7つの寺に1種類ずつ植えられており、すべての寺をまわる“七草寺めぐり”もひそかな人気を呼んでいる。冬は宝登山神社の初もうででにぎわう季節。その名前から“宝の山へ登る”といわれ、縁起がいいと初もうでには多くの参拝客が訪れる。ほかにもロープウェイで宝登山山頂へのぼると色とりどりの花が出迎えてくれ、頂上からは秩父を一望することができる。近年は外国語パンフレットやWi-Fi環境も整備され、外国人が観光しやすいスポットとなっている。