一枚の絵画のような丘
羊山公園は埼玉県の奥座敷・秩父の武甲山のふもとに位置する公園。園の北側は「見晴らしの丘」南側は「芝桜の丘」と呼ばれている。2000年より芝桜の植栽が開始。毎年株数が増え、メディアにも取り上げられるようになり2014年には57万人が来場。秩父の春を代表する観光スポットとなっている。芝桜とは北アメリカ原産の多年草。花の形が桜に似て芝のように地面をはって広がることから芝桜と呼ばれる。濃いピンクや薄いピンク、白、紫、ブルーと、色や花びらの形状が異なるため、それぞれの花を近くで観察したり、ピンクの絨毯を遠くから眺めたり楽しみ方はいろいろだ。4月中旬~5月中旬の見ごろ時期は芝桜まつりも開催され、秩父の特産物品やB級グルメの味噌ポテトなどが販売され多くの人でにぎわう。
芝桜以外にも楽しめる公園
芝桜で有名な羊山公園だが、じつは秩父きっての桜の名所でもある。1000本あまりのソメイヨシノやしだれ桜、八重桜などが美しさを競う。桜が植えられている見晴らしの丘は視界を遮るものはなく、青い空とピンクの桜のコントラストが日本の春を象徴している。「羊山」はかつてこの地に埼玉の綿羊種畜場があったことからついた名前。今でも園内には羊が飼われているふれあい牧場があり、ほかにもアスレチックのあるわんぱく広場や武甲山資料館、東方志功の作品を展示するミュージアムなどがある。