天領佐渡両津薪能

闇を照らす炎に幻想的な能舞台が浮かんでゆく、五感で味わう野外能の醍醐味

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佐渡では能が盛んで、古来より野外能が多く上演されてきた。時折吹く風が薪の火の粉を散らし、虫の音が鳴り、草木が香る自然の中で、野趣溢れる能が鑑賞できる。
営業時間

年間スケジュールは佐渡観光協会公式ウェブサイトにて入手できる
料金
Adult: 1,000 JPY
住所
新潟県佐渡市原黒724
電話番号
(0259) 27-5000

画像&動画

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About

市民に深く能文化が根付く類まれな島

佐渡では、日本の伝統芸能「能」が市民に浸透し、島の各地で盛んに上演されている。最盛期には島内に200の能舞台があった。今でも33の能舞台があり、この数は日本全部の能舞台の1/3にのぼる。佐渡は15世紀に、能の大成者として知られる世阿弥が配流された場所で知られるが、能が上演され、親しまれるようになったのは17世紀・江戸時代のことである。金山開発のために佐渡を訪れた徳川家康の側近が能を愛好し、二人の能太夫を同行したことがきっかけと云われている。佐渡の能の特徴は、民衆によって伝統が守られ、民衆が演じる事にある。本来、能は武士など特権階級が愛好するものであったが、島に殿様が存在しない、島全体が幕府の直轄地という、市民間に階級差が少ない土地柄で、誰もが能を愛好することができた。また、能舞台が民衆にとって身近な“神社”に多く作られ、神事となったことで、民衆と能の関係はより深まったと云われている。

幽玄の美を身近に楽しむ「天領佐渡両津薪能」

佐渡では、年間およそ20回の能が各地で上演されている。中でも椎崎菅原神社で行われる「天領佐渡両津薪能」は、神聖な薪の火にかざされ奉納される能の美しさと、年間上演回数も多いことで、市民や観光客に親しまれている。8月を除く5月から10月の間に、月に1度開催され、上演時間約1時間、リーズナブルな観覧料、全自由席、チケット予約必要なしという気軽さで本物の能を堪能できる。フラッシュ禁止、シャッター音を消すなどのルールを守れば一般客の写真撮影が許されている。また、神社内にはトイレもあり安心して能を楽しむことができる。

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