約2時間の、太平洋を巡る海の旅
大規模な屋内水槽を持つ、8階建ての水族館「海遊館」。建物全体で「環太平洋生命帯」を表現し、約620種3万点もの海洋生物が見学できる。順路はまず3階のトンネル型水槽「魚のとおりぬけ・アクアゲート」をくぐり、エスカレーターで8階「日本の森」へ。ここかららせん状にスロープを降りながら14の水槽を見学。環太平洋の10の地域に生きる魚や海の表情を、間近に見ることができる。中でも注目は、深さ9m、最大長34m、水量5,400tの太平洋を模した大水槽。人気者のジンベエザメ「遊ちゃん」やサメやエイ、アジなどの回遊魚などが、悠然と泳ぐ姿が見学できる。ほかにもラッコが見られる「アリューシャン列島」や、クラゲだけを集めた「ふあふあクラゲ館」も人気。さまざまな趣向の水槽が、訪れる人を魅了している。夜5時以降に入場すれば、魚たちの夜の生態も垣間見ることができるので、こちらもおすすめ。
「新・体感エリア」で、動物をもっと身近に
2013年にオープンした「新・体感エリア」も見逃せない。動物を間近で見たり、触れることが可能。また、匂いや寒さなど、動物たちが暮らす環境を体感できるのも楽しい。「新・体感エリア」は3つのゾーンで構成。「北極圏ゾーン」には、丸っこいワモンアザラシが泳ぐ姿を真下から見上げられる、世界最大級の天井ドーム型水槽を設置。北極圏の寒さも、肌で感じることができる。「フォークランド諸島」ゾーンでは、オープン型水槽でイワトビペンギンが間近で見学可能。そして「モルディブ諸島」ゾーンでは、サメやエイに直接触ることができる。従来の水族館のイメージを覆す「新・体感エリア」は、子どものみならず大人にも大人気。動物との触れ合いを楽しみたい。