世界遺産に登録された日本仏教の一大聖地

エリアの特徴

和歌山県の北部にある、空海によって開かれた日本仏教の聖地。高野山という名の単独峰はなく、8つの山に囲まれた海抜千メートルに位置する東西約6km南北3kmの盆地で、蓮の華のような地形をしている。2004年の世界文化遺産登録、2009年のミシュラン・グリーンガイド・ジャパン3つ星獲得後、多くの観光客が訪れる。

代表的なスポット

二大聖地といわれる奥の院と壇上伽藍は必見。20万基を超える墓碑や樹齢1000年を超す老杉が並ぶ一の橋から奥の院までの約2kmの参道も人気だ。ほかに日本最大の石庭がある総本山金剛峯寺、国宝を含む2万点以上の貴重な資料を展示した霊宝館、仏教修行を体験できる大師教会本部など。

 

高野山といえば精進料理。特に地元の旬の野菜、豆腐やわさびなどを使った高野山ならではの精進料理が味わえ、宿坊のほかレストランでも食べることができる。名前の由来にもなっている高野豆腐のほか、生麩まんじゅう、笹巻あんぷなど和菓子もおすすめ。

 

交通

東京駅からは東海道新幹線で新大阪まで行き(約2時間30分)、なんば駅を経由して極楽橋へ行くのが一般的だ。なんば駅からは鉄道やバスに加え、拝観料の割引特典もついた「高野山・世界遺産きっぷ」の利用がおすすめ。高野山内はバスやケーブルカーで移動することもできるが、極楽橋駅から6つ手前の九度山駅から約24kmのトレッキングコース、高野山町石道を歩く観光客も多い。

 

宿泊

高野山での宿泊は何といっても寺に泊まる宿坊だ。エリア内には52ヶ所の宿坊があり、精進料理や客室、風呂や庭園などそれぞれに特徴がある。周辺には旅館やホテルも点在。