大原とは
京都の北東部に位置し、山あいの美しい自然豊かなのどかなエリア。寺院や観光スポットがコンパクトに集まっているので、大原に到着後は徒歩で観光ができるのも魅力。大原で有名な三千院のほかに、いくつかおすすめのスポットをご紹介 。
武士たちの戦いのあとが天井に残る宝泉院
宝泉院には見どころが多く、近江富士を型どる樹齢700年の「五葉の松」は天然記念物に指定されておりその姿は圧巻。縁側の天井は「血天井」といわれ、関ヶ原の戦い直前に自刃した武士たちの血がついた床板を天井にして祀り供養としている。額縁庭園といわれる柱と柱の間から見る絵画のような竹林の庭園も見事。竹筒から聞こえる美しい水のしずくの音を楽しむ水琴窟もあり、お抹茶と和菓子付なのでゆっくり過ごせる。
秋から春まで咲き続ける珍しい桜が咲く実光院
実光院の庭園には「不断桜」と呼ばれる、秋から春まで咲き続ける珍しい桜が見られる。晩秋には紅葉のもみじと桜のコラボレーションは実光院ならではの景観だ。借景の山や柿の実とのコラボレーションもまたおもしろい。
念仏を唱えていると滝の音が消えたという伝説を持つ音無の滝(おとなしのたき)
来迎院のさらに奥の山道を進んだところに、幅3~4mの美しい滝がある。来迎院を再建した良忍が念仏を唱えながら声明の練習をしていた時、水音と同調して滝の音が消えたことから「音無の滝」と呼ばれるようになった。