日本初の世界遺産 400年もの歴史あるお城
姫路城は日本に数多くある城の中でもその美しさや、江戸時代初期のままの姿をとどめる天守(敷地内の中で最も大きい建築物で、城の中心)などが国宝や重要文化財に指定されていることで有名。ユネスコの世界遺産にも登録されており、これは日本で始めての世界遺産登録でもある。その真っ白な外見と、野鳥が多く住んでいたという土地柄などの背景から、白鷺城(しらさぎじょう、はくろじょう)などとも呼ばれている。幾重にも重なる屋根で構成される連立式天守閣と、真っ白な外壁のコントラストは素晴らしい。また、美しさだけではなくその構成にも日本の名城とうたわれる理由がある。城のよしあしは昔、その敷地内の縄張りがいかによく造られているかが重要であった。この姫路城は、日本でもめずらしいらせん状の縄張りを持ち、江戸城とならび高いお城の要塞としての機能を持ち合わせていたといえる。日本一美しい城としても知られるこの姫路城は、2009年より始まった大修繕が2015年5月に完了し、その白漆喰で塗られていた外壁がますます美しく生まれ変わっている。グランドオープンに伴い、更に注目度を挙げているようだ。多くの歴史的建築物が戦火などで燃えて消えてしまう中で、こうして生き残ることが出来た貴重な存在である姫路城を是非堪能してほしい。
スマホを使って新しい楽しみ方も
城内ではスマホやタブレット端末を使って城の解説や展示を楽しめるサービス「姫路城大発見アプリ」が提供されている。それぞれの見所を深く知りたい外国人観光客にもおすすめだ。